偽善系: やつらはヘンだ

著者 :
  • 文藝春秋 (2000年9月1日発売)
3.25
  • (0)
  • (5)
  • (15)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 53
感想 : 9
3

 私のなかでは、この本は少しコアな一冊であった。 この本を読みながら、漠然と著者のマッチョさを勝手に感じ取っていた。 文章の節々に著者の感情というか、怒りみたいなものが滲み出ていた。 なんだか、終始、こちらが叱られているような気分だった。 彼は、高校以来、一日一冊、本を読み続けてきているらしいが、バカバカしい程にマッチョである。 著者紹介の欄で、顔写真を確認したのだが、なんだが、そこにまた硬派さを感じてしまった。 なんせ、この本の後半で彼は、様々な古典の筆者を罵っていた。 そこに、新鮮さを覚えた。  ところが、ある日、朝方、民放のNEWSを見ていると、日垣 隆というレギュラーコメンテーターが、出演していた。 「んっ!」あっ!あの著者だと気づいた。
それを見た時に、随分、私が勝手にほんの中で抱いていた著者のイメージとは違ったことに、勝手に幻滅した記憶がある。結局、全ては私の勝手なイメージなのである。冷静に考えて、TVと書物では、単純にメディアの形態が違うのだから、印象が変わったとしても不思議ではない。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ:
感想投稿日 : 2005年12月20日
本棚登録日 : 2005年12月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする