きみがぼくを見つけた日 下巻 (ランダムハウス講談社文庫)

  • ランダムハウス講談社 (2006年5月1日発売)
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本棚登録 : 182
感想 : 18
5

 <あらすじ> 
愛する人は未来からやってきた。
初めての出会いはクレア6歳、ヘンリー36歳。
ヘンリーは自分の意思とは関係なくタイムトラベルをしてしまう「時間障害」の病を持つ。
コントロールできないはずのタイムトラベルだが、彼の体はある時から一人の少女のもとへと
向かう。

クレアはごく普通の少女。彼女の前には時々不思議な男性がやってくる。
彼の年齢は、会うたびに異なる。時には若く、時には老い、また若返っていることもある。
クレアは、彼が会いにくるのを日々待ち続けるようになる。
しかし、クレアが18歳になった頃、彼はぱったりと姿を見せなくなり・・・
過去、現代、未来で一人の女性を愛した続けた男性。
一人の男性を一生をかけて待ち続け、探し続けた女性。
米国を感動させた純愛小説『タイムトラベラーズ・ワイフ』を改題、文庫化。
 
<感想> 
恋愛小説はあまり読まないのですが、久々感動した本です。

物語は、ヘンリーとクレアそれぞれの目線を交互に描くかたちで進みます。
読み進めるうちに、二人の記憶や思いが読み手の中で繋がり合っていく、
そういった部分にとても惹きつけられました。
タイムトラベルというと、SFやファンタジーという印象を強く受けてしまいがちですが、
「時間障害」という一種の病として見ると、印象は大分変わるかと思います。
病によって出会えた二人が、病に苦しみ悩みながらも強く愛し合っていく姿に
胸がいっぱいになりました。
切ない恋愛小説を読みたい方にお勧めの作品です

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カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2009年6月11日
本棚登録日 : 2009年6月11日

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