マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2011年4月20日発売)
4.17
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本棚登録 : 2333
感想 : 210
4

なんて楽しい展開!
まさかの戦後の物語。登場人物は馴染みのあの人たち。
こうきたか!と、わくわくしながら読みました。
名前だけは知っていた人たちが生き生きと動き出す様子にすっかり引き込まれました。私の知っているおじいちゃん、おばあちゃんじゃない。二人の恋模様にもきゅんとする。

ちょうどこの前やっていた朝ドラ、カムカムエブリバディを少し思い出したりもして、戦後の大変な時期ながらも復興の熱気や格好いいジャズの音色が感じられるようでした。

振り返ってみると、本当に盛沢山で、読み応えがあるのですが、草平さんが特に素敵。
「何かを得た人間は、その得たものをどう使うかで値打ちが決まる」なんて考え、好きだなぁ。

時間はまたいつもの日常に戻るのかな?サチさんも今までとは違った目で見てしまうこと間違いなし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説
感想投稿日 : 2022年5月14日
読了日 : 2022年5月14日
本棚登録日 : 2022年5月14日

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