ほっこり穏やかな日常。でもないか。
ただ、忍び寄る影は常にあるけれど、周りの人にも助けられ、収まるべきところの収まる、いつもの安心感があります。
登場人物はやはり多くて、東京バンドワゴンのメンバーはわかるけれど、亜美さんの弟とか、藤島さんのお姉さんとか…存在は朧気ながら覚えていても、どんなエピソードだったっけ…と、続けて読まないとすぐに忘れてしまう。
そして、子どもたちの成長のはやさに目を見張るばかり。
特にかんなちゃんや鈴花ちゃんは我が子と比べて、もうその頃に言葉を話すの?!など、今の自分ならではの楽しみ方もあっていい。
それにしても研人もいつの間にやら随分大人びてしまって…と、気分はすっかり親戚のおばさん。
年月が経てば、体調面でも変化はでてきますよね。
元気な勘一とて不死身なわけではないけれど、いつかのその日がもっとずっと先だといいな。
これだけの大人数、繰り返し人手があっていい、ということも書かれているけれど、ほんとに炊事などは大変だよなぁと読むにつけ思ってしまう。
うちは核家族だけれど、こんな風に本の中で賑やか暮らしに触れると楽しさもあって気持ちが元気になる気がします。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本の小説
- 感想投稿日 : 2022年5月29日
- 読了日 : 2022年5月29日
- 本棚登録日 : 2022年5月29日
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