君にはもうそんなことをしている時間は残されていない

著者 :
  • あさ出版 (2016年8月2日発売)
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感想 : 13
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【KindleUnlimited】
非常にさくっと読めて、「時間」というものについて考えさせてくれる1冊です。
そんな時間は1秒もない、1分もない、1時間もない、1日もない(以下略)と、少しずつ時間の尺度を伸ばしながら、日々の行動について言及されています。
当たり前にしているその行動、本当に必要なものですか?
時間は有限ですよ?わかっていますか?と問いかけられている気持ちになります。目次を眺めるだけでもおもしろいです。

時間、一流の人程大事にしますよね。
私も先日時間の決められた会議の進行で、時間内に終わらせることができなかったことがありました。
議論が白熱してというよりは、途中で自分の集中力が切れてうまく進行しきれなかったことが敗因だと思っていて、目上のお客様に時間を超えていることをさりげなく指摘されて非常に申し訳ない気持ちになりました。
遅刻は相手の時間を奪うこと…というのはよく言われることですし、許せない人がたくさんいることも承知しています。
私の基本的な性質としては、ゆるやかに生きればいいんじゃないの?とのほほんとしているものですが、少なくとも自分自身のことだけならそれでよくても、相手がいることについてはきちんと対応できる大人になりたいです。

真新しい内容として「へえ」と思ったのは、
・1分以上部下を叱らない。
 >1分以上叱られ続けると、相手は耳を塞いでしまう。(中略)1分以上叱られ続けた相手は、それに見合った反省をしない。(中略)叱る時に注意したいのは、昔の話を持ち出さないこと。単発の現在進行形で叱ることだ。

・「今月はもうスケジュール一杯で……」は、恥ずかしい。
 >スケジュールが一杯なのは、貧乏の証だ。お金の貧乏はまだしも、時間の貧乏は致命的だ。今月のスケジュールがすでに一杯というのは、他人のために自分の寿命を捧げているということなのだ。
(中略)「いつでもどうぞ」と言えるようになれば、継続的な成功者だ。

・自分のgiftedを思い出し、磨き続けることが幸せのコツ。

断定的な言葉も多いけれど、根底には時間を大事にしながら次のステップへ進んでほしいという著者からのエールがあるように感じています。
「別れ話を、明日に延ばさない」という章が特に心に染みました。
「お互いに吸収するものはなくなりましたよ」
その合図が別れではないだろうか。
腐れ縁だからといってダラダラ過ごしていると、その水準で人生は終わっていく。
ステージが上がる直前には、必ずそこに別れがあった、という言葉には非常に共感するものがあります。

KindleUnlimited、こんなにいろいろな本が読めて、本当にいいサービスですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自分と向き合う
感想投稿日 : 2016年12月24日
読了日 : 2016年12月24日
本棚登録日 : 2016年12月24日

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