資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2011年1月20日発売)
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感想 : 30
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 規制緩和を謳う「小泉竹中路線」の渦中にいた人の
当事者としての悔恨を綴ったと言われた前作(文庫前のもの)より時をへて、内容が厚みを増した印象を受けました。 

素直に自分を信じる事ができる「デキル人」から
人間的厚みも増した印象を感じましたが・・・。

 西洋的思考と日本的思考の強みと弱みの分析は
高校生位にはわかる噛み砕き方で理解が進みます。

西洋的思考のルーツにも切り込んでいて、
「資本主義的なもの」がどういった経緯で生まれ、その思考故に自壊に至ったのかがコンパクトに解かる良書だと思います・・。

 ”日本再生”の項目ははお題目かよ、という気がしないでもないですが、実際問題「日本人」一人一人ががんばる>報われるサイクルが壊れつつあるので、規制緩和が必要なのは政治の方じゃないのか?と思った次第です。

あと、小泉・竹中の同様な本が出版されるのを
心待ちにしています。
 
あれ?飛躍しすぎた?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年3月6日
読了日 : 2011年3月6日
本棚登録日 : 2011年3月6日

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