「あまり好みじゃない」と決めつけて読み始めたけれど、意外と面白かった・・・
魔女が支配するという階段島で暮らす七草はなぜ、どうやって自分が階段島に来たのか、どうやったら島から出られるのかわからない。それでも平穏に暮らしていた。階段島に真辺由宇が現れるまでは。
真辺が島に現れたことをきっかけに、悲観主義で、なんでも諦めとともに我慢してしまう七草は、絶対に許せないことを胸に秘め、階段島についての仮説とともに行動に出る・・・
あらすじとしてはこんな感じで、ミステリーのように感じる。捨てられた人たちが集まる島、失くしたものを見つけるまでは島を出られない・・・ん?「捨てられた」のに「失くしたものをみつける」?少しの引っ掛かりを覚えながら読んでいくうちに、少しずつ目の前の霧が晴れるように階段島の秘密がわかってきておもしろかった。
おそらく誰もが葛藤するでろう「自分」というものを、こういう形で表現したか~と唸ってしまった。
真辺の真っすぐで理想主義な強い性格も、その真辺の意思や哲学を護ろうとする七草も、まぶしくもあり羨ましくもあり、危うくも感じ・・・
二人は大地を救えるか。救って欲しい。続編も読もう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年11月15日
- 読了日 : 2022年11月15日
- 本棚登録日 : 2022年11月15日
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