鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年9月24日発売)
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本棚登録 : 8698
感想 : 742
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貸出トップ100で、すぐに借りられる本がこれだった。
読み進めていくと、どんどん嵌り、読むのがやめられなかった。
大人のファンタジー?って言えばいいのかな?
テレビのCMを見ていたら『精霊の守人』の作者だったという事を知る。
じゃぁ、絶対に好きだわ。
というか、読み終わってるのだから、やっぱり好きだったわ。かな。

内容は、排斥された民族(火馬の民)が疫病を使って政治を動かして故郷に戻ろう!ということだったのだけれど、そこには日和見の民族の元締めアカファ王、手に入れた国を上手く舵をとっていきたい現領主、東乎瑠の王幡候の息子予多瑠、奇病で国を失ったオタワル人の医術師ホッサル、オタワル医術を見下している東乎瑠の清心教医師、アカファ王と東乎瑠の密偵をになっているモルファの一族。
二人の主人公は、狂犬病(のような病)にかかった狼と犬の子に噛まれたヴァン、もう一人はオタワルの医師フォッサル。
岩塩鉱に不思議な犬が襲ってきた。そこに奴隷として囚われていたヴァンはその犬に噛まれるのだが、ヴァン以外はすべて死んでしまう。
医術師フォッサルはその流行病を治す抗菌剤を作るためにヴァンを探そうとする。
一方ヴァンの方も、奴隷小屋で唯一生き残ったユナという子供とともに追手から逃げていくのだが、その間、自分に不思議な力があると気付いて行く。

題名が鹿の王だったので、『どこから鹿がでてくるのだろう?』と思っていたら、ヴァンが飛鹿(ピュイカ:鹿ではないのだが、鹿に似た動物)乗りだったのね。
そしてその飛鹿の乳製品を食べて育っていたこともポイントだったのね。

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強大な帝国・東乎瑠(ツォル)にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団<独角(ドッカク)>。
その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。
ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発症する。
その隙に逃げだしたヴァンは幼子を拾い、ユナと名づけ、育てるが―――!?
厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―――。(見返し上のカバー表紙より)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタズィー
感想投稿日 : 2017年1月19日
読了日 : 2017年1月17日
本棚登録日 : 2017年1月19日

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