廃墟に乞う

著者 :
  • 文藝春秋 (2009年7月15日発売)
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本棚登録 : 1020
感想 : 183

休職中の刑事が主人公の短篇集。
この著書らしい、洞察力ある中年刑事が事件を解決していく内容。短篇なので各事件の細かい背景は多く語られないが、色々な人々の欲が絡まる中、事件自体が毎回きちんと解決、犯人逮捕に繋がるところに、安心感を感じる。
その中で、休職に至った事情が明かされて、という二重構造になっており、最終話で主人公に親しみを持つ頃に、彼も復職できるようになる、というよくできた構成。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年6月21日
読了日 : 2016年6月21日
本棚登録日 : 2016年6月21日

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