心霊が見える八雲の探偵小説……
なんですが。
今回のお話では、とあるビデオの映像を見た八雲はそのまま飛び出して行ってしまって、そのまま行方不明。
その八雲を抜きで事件を解決しようとした後藤刑事も、なぜか行方不明――
といういつも主で動く二人が不在のまま進む物語。
ここで、活躍するのは晴香と石井刑事。
それぞれが八雲と後藤の足跡を追って、事件を解決へと導いていくのだけれど、悲しい結末へも結びついてしまう――という話でした。
今まで、「つらい記憶」として描かれていた八雲の母について触れられたり、晴香の母親がかなり大事なキーパーソンだったり、いつもとちょっと違うテイストの八雲の物語でした。
これで、八雲の枷は少し解けたので、これから八雲がどう変わっていくのか、少し楽しみな物語になりました。
でも、これで別人のようになってしまったら、それはそれでつまらない気もするので、次の巻はかなり大事だと思っています。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(日本)
- 感想投稿日 : 2020年11月23日
- 読了日 : 2020年11月23日
- 本棚登録日 : 2020年11月23日
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