『青年発火点』のスピンオフ。単行本化待ってました!ダブル眼鏡ッス(^p^)
古賀は作家・名島の担当編集者。大ベストセラーになったデビュー作以来6年、何も書こうとしない名島になんとか筆をとらせたいのだが…のらりくらりと躱され、からかわれ続けている。初対面でホテルに連れ込まれた手前、警戒心もとれず…ファンである事を打ち明けられずにいた。
真面目で融通がきかず人とうまく付き合えなかった古賀は引きこもっていた時期がある。その時に学にかりた落葉を読んで人生が変わったのだ。次回作を待ち望んでいる内に、出版社に務めるようになり…今は怒り任せに書かせようとしている。
やり方を変えてみようと、酒に誘いに行った日。名島の家で落葉の生原を見つける。そこに書かれていた名前は名島時彦、作家でもあった父親の名前であった。真実が知りたかったが名島は本当のことは決して言わない。なので古賀は自分で調べることにした。
女の傷は切り傷。男の傷は火傷。名言!って思っていたけど…最後までよんで深いなぁ〜と関心してしまった。名島の家庭環境もあるけど、初恋って男のほうが拗らせやすいのかもね。女はやっぱり現実的だから…誰が悪いとかではないよ。ただ、ちゃんと終わるキッカケをあげられなかっただけ。名島の中の落葉は古賀のお節介でラストを迎える事が出来た。そしてまた、新しい物語が生まれる。創作家って本当に素敵だ…散らばる原稿の中で一心不乱に書いている姿は惚れる♡!心の奥にあるひどく純粋な部分に触れた素敵な作品だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年3月13日
- 読了日 : 2015年3月9日
- 本棚登録日 : 2015年2月4日
みんなの感想をみる