脳が教える! 1つの習慣

  • 講談社 (2008年7月5日発売)
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ひと言で言うと、
目標を達成(成功)するには、できるだけ”小さく”物事を分解し、心理的バリアを低くする大切さを説いた本。

ループとしては、
小さな質問→小さな思考→小さな行動→小さな問題解決→小さなごほうび→小さな(変化の)瞬間を察知

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今日のポイント
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一流と呼ばれている人は、無意識のうちに脳の拒否反応を迂回するやり方を身につけている。

「毎日小さなことを改良していけば、やがて大きなことが起こる。
・・・省略・・・
それは明日ではない。翌日すぐに起こるわけでもない。
だが、いずれ大きな進歩が訪れる。
大きな改良を早急に期待してはいけない。
日々、小さな改良を求めるのだ。
それが変化を起こす唯一の方法だ。
- こうして変化が起きれば、それは持続する」
ジョン・ウドゥン UCLA バスケットボールの伝説的コーチ

控えめな変化によって、人間の心は成功や創造性の妨げとなる「恐怖」を迂回しやすくなる

「人間は、どんな質問をしたか、
どんな質問をしなかったか、
どんな質問を考えつきもしなかったかで決まる」
- サム・キーン

質問は脳を目覚めさせ、喜ばせる。
たとえばかばかしい質問だろうと奇妙な質問だろうと、質問を受け入れ、じっくり考えるのが好きなのだ。

「小さな質問」をすることで、闘争・逃走反応のスイッチはオフ状態を保たれる。

ポイントは同じ質問を数日間あるいは数週間 - どんなに長くてもかまわない - 繰り返すこと。
同じ質問を繰り返されると、かならずそれに取り組むようになる。
つまり、独自の方法、独自のスケジュールで、脳は答えを返してくれるのだ。
(毎朝、寝る前など、定期的にするのが良い)

具体的な目標を達成しようとしているなら、毎日、自分自身に問いかけよう。
「目標の達成に向かって私にできる小さな一歩はなんだろう?」

脳はイメージしている行動と実際の行動との区別がつかない
あらゆる感覚を使って、頭のなかで数分間、なんらかの”訓練”をしていると、脳の化学反応に変化が見えはじめる。

「マインド・スカルプチャー」とは、
すべての感覚を使って静かにイメージする新しい技術だ。
「見る」だけでなく、「聞く」、「味わう」、「においを嗅ぐ」、「触れる」などの行為を実際に行なっていると思いこむ。さらに自分の筋肉の動きや感情の起伏まえイメージする。

?ためらっている作業を選ぶ
?上記のマインドスカルプチャーを一日何秒かけるか決める
?静かで心地よい場所にすわるか横たわり目を閉じる
?ためらいを感じる状況のなかで、まわりを見渡しているところをイメージする
?想像力を他の感覚に広げていく (音、におい、手触り、味)
?実際の筋肉を動かさず、その作業をしているところをイメージする
?行為に対する好ましいイメージをする
?マインドスカルプチャーの時間が習慣化し、楽しみとなる
?その作業のマインドスカルプチャーが気持ちよく感じてきたら、最悪のシナリオを設定し、あなたがそれにうまく反応している姿をイメージする。
?実際にその作業に取り組む覚悟ができたと感じたら、最初は、小さな一歩から試してみる。

変化を起こしたいからといって、いきなり大胆で大きな試みをしては逆効果だと覚えておく。

心理学の研究では、一日20分日記をつける作業が少なくとも15週間続けると効果が現れるとされる

改善したい点や目標のうち、もっとも簡単に効果がでるものは何か考えることからはじめる
(あえてばかばかしい、小さな行動から始める)

「成功は短い時間をどう集めたかで決まる。」
ノーマン・レア、 映画プロデューサー

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2008年7月24日
読了日 : -
本棚登録日 : 2008年7月24日

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