ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

  • 三笠書房 (2006年5月8日発売)
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自分が左脳タイプ・右脳タイプどちらかを理解して、自分と違うタイプの人を見つけて対話をすることによってアイデアを高めていく。
物語というのは人間の思考が生み出した、理解するための基本的道具。物語のない人間社会など一つも存在しなかった。
現代はうんざりするほど選択肢や刺激があふれているので、物事の全体像をとらえる力、本当に重要なことを見極める力が個人の幸福を追求する上で決定的な強みとなる。この調和の能力を理解し、高めるための最良の方法は、絵の描き方を学ぶこと。
絵を描くことは、おもに関連性をみること。
多くの場合、見たものを描いていなくて、子供の頃から記憶している象徴的イメージを描いてしまう。
絵を描き始める前にその絵をさかさまにする。そうなると何を描いているか分からなくなるので、左脳をあざむき、右脳のための道筋をはっきりさせられる。そうすれば頭は物事の関連性を自由にとらえ、それらを全体像に統合することができる。
成功する可能性が大きい人の3タイプ:境界を超えられる人、発明できる人、比喩を作れる人
パターン認識の重要性
偉大な人は中性的。精神面が中性的だと事実上のレパートリーが倍になるので、より豊かな視点で世間の人々と交流でき、多様なチャンスを手に入れることができる。
雑誌売り場は勉強の場。調和力のエクササイズになる。これまで気にもとめなかった雑誌を買う。
素人の強みを活かす:間違えると分かっていても、自由に動き、心が語りかける声を聞き、学び、行動する。
大頬骨筋は本人の意志に従うが、眼窩筋はこころが楽しい感情で満たされた時のみ動く。本当の喜びを表す笑顔を意識的には作れない。つまり見せかけの共感を示すことはできない。
本能を信じて。釣り竿を握った時に魚がかかったかどうか分かるそのフィーリング。
インドのバンガロールにいる放射線技師でもX線写真は読める。でも光ファイバーでは共感ー体に触れ、つきそい、慰めを与えることーを伝えることはできない。
仕事と遊びの組み合わせ。何事も楽しんでやらなければ、まず成功しない。遊びと仕事の一体化。遊びの逆は仕事ではない。抑うつだ。遊びとは、自分の見通しが確実であると信じているかのように行動で表現し、意志を強く持ち、それに打ち込むことである。
物質主義的価値観から意味的価値観への移行。生きがいが最も中心的な側面となった。精神性をまじめに考えること、幸福について真剣に考えること。
科学と仏教はとてもよく似ている。どちらもリアリティの本質を探ろうとし、人類の苦しみを軽減することを目標としているから。
働く理由の第一は物質的利益にあったが、近いうちに仕事の結果を楽しむことに取って代わられる。意義の追求。自分の最も得意とする事を知り、それを自分よりも大きな何かのために活かすこと。
20-10テスト:自分の銀行口座に20億円以上あって、あと10年も生きられないとしたら、今やってることをやり続けるだろうかと自問する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年7月5日
読了日 : 2018年7月4日
本棚登録日 : 2018年7月4日

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