東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

著者 :
  • PHP研究所 (2014年7月1日発売)
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感想 : 127
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本の題名が何となく著者の属性を微妙なものにしているような雰囲気を感じつつ、興味本位で手に取って読んでみた。

7回読みって、どんだけ根性あるんだよ…と思いつつ本の中では、3回目までは全体像の把握と言う事で、見出しを中心に読んで構造や書かれている事を自身の頭にインプットし、4,5回目でキーボードの把握、6,7回目で内容に入って行くとの事で、なんか、前に同じ様なやり方を言ってる人がいたなと。確か、齋藤孝氏の本では、目次を10回読む方法だったかな。読むという行為を頭から読み進めて行くというより、鳥になって空から全体を俯瞰して辺りを眺めてどこに何が有るのかを認知してから陸に降りて調べて行く様な感じ。

書かれているのは、勉強法なので、小説や映画でストーリーがどうなるのか分からないドキドキ感を追いかけて読むのが好きな人は、切り替えが必要。

読むとは言っても、娯楽の為に読むのでは無く、生きる為に読むのだ。

7回読みのベースになっているのは、「認知」から「理解」という考え方や繰り返し学習。これらは、脳科学的な雰囲気も漂っているし、AIの進化の歴史とも繋がりありそうで、こういうノウハウは、人類の共通知識として整理されて小学生くらいの授業に還元されても良いんじゃなかろうか。(別の本が出ていそう)
その上の学校からは、読んでくるのは当たり前で、自分の意見を組み立てたり。

因みに、この本では、読むだけじゃなくて、書いたり解いたりといったアレンジも書かれている。

そして、人間だから、やり過ぎも良くない例として、彼女が大学時代の猛烈な勉強で蛍の光を幻聴で聞いていたエピソードも…

この本の想定読者って、社会人なのかな。中高生が読むにはちとヘビーな感じもするし、窮屈に感じる人の方が大多数だろう。まあ、ここが時間の使い方とかの限界だなという基準として受け止めるのが良いかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年12月16日
読了日 : 2017年12月16日
本棚登録日 : 2017年12月16日

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