ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2014年12月25日発売)
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本棚登録 : 8143
感想 : 827
5

僕は栞子さんが大好きだ。このビブリアではそんな栞子さんの陰と陽の部分が明らかになる。
あと、個人的に大輔ともっといちゃいちゃして欲しかった。
それと、僕は太宰が大嫌いだ。あのネチネチとしていてまどろっこしい文は好きになれない。が、この本はそんな僕にさえも興味を持たせてしまった。ビブリアの良さはこういうとこにあると思う。
そしてこの副題の『巡るさだめ』について。これを見たときに「いつもより重い内容なのかなぁ」と思った。言ってしまえばヘヴィーだ。様々な人々の過去が明らかになる、そしてそれが少し見苦しい時もある。だが予想もしなかった伏線が回収されていく様は本当に鮮やかで美しい。
一巻を読み返そうと思った。
この副題通り大輔と栞子さんは一冊の古書を『巡って』鎌倉のあちらこちらを『巡り』ます。でもこの『巡る』は時間的な意味が大きいと思う。
簡単に言えば“篠川栞子は自分の血に逆らえず同じ過ちを繰り返してしまうのか?、また時は巡ってしまうのか?”ということだ。そうこの『巡る』はまだ終わっていないのだ!次のビブリアではここに重点が置かれる気がする。
最後に、この本
は間違えなく人生を変える一冊だ。俺はこの本を読んでからは、古本屋になるのが夢だ。本当に感謝している。だからこそ俺が言いたいのは、こんなレヴューを読んでる暇があったら、鶏の雛でも売って本を読んで欲しいってことだけだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年12月28日
読了日 : 2014年12月28日
本棚登録日 : 2014年12月28日

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