レ・ミゼラブル (2) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1967年7月4日発売)
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本棚登録 : 702
感想 : 42
5

第一部「ファンチーヌ」がハラハラドキドキの展開であるとすれば、この第二部「コゼット」は実に粛々と物語が進んでいく。ゆっくりと、沁みるように。

第二部はいささか話が難しく、読むのにすこし手間取った。フランス革命について、修道院についてと、本題とは別に(知識としてあったほうがよいので書いたのだと思うけど)学術的、哲学的な記述が多かったためだと思う。

全体的に緊張感のある内容で、薄暗い印象の第二部。しかし最後には雲間から光が差し込むように、幸福の兆しが見えてきたので、穏やかに読み終えることができた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年3月13日
読了日 : 2013年3月13日
本棚登録日 : 2013年3月13日

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