レビューを見て読んでみた。
好きか嫌いかと言われたら、嫌いじゃない。
けど好きかと言われたらわからない。
生まれ変わりは抵抗なく受け入れて読めたが、
実際自分の家族が誰かの生まれ変わりで、元の人生の思い残しのためになりふり構わず行動しだしたら素直に協力できるか自信がない。
だいたいは小山内さんみたいに妻の話を信じないで精神的に参ってると決めつけてしまうんじゃないかな。そして外でそんなこと言うなよ!って口止めする。
瑠璃は三角に会いたい一心で三度も生まれ変わった。
確かに皆さん書いているように、そこまで執着するほどの関係かなと疑問に思う。
育ってきた環境、正木との夫婦関係を考えると、わずかな愛(と思い込んで)にすがるような感じだったのか。会えないからこそ執着したのか。
相手の大学生が自分と同じ熱量でいてくれるかわからないのに。
最後に小山内さんが自分のまわりのサインに気づきかけていたが、もし私だったらと考えると怖かった。
そういう目で家族や友人を見たことがないし心当たりもないけど、ふと気づいたら怖いだろうな。
興醒めなことを書くと、舌を出して笑う女性に出会ったことがない。男性作家ならではの女性の仕草ではないかと思ってしまった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年11月6日
- 読了日 : 2020年11月6日
- 本棚登録日 : 2020年11月1日
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