蜜蜂と遠雷

著者 :
  • 幻冬舎 (2016年9月23日発売)
4.35
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本棚登録 : 20434
感想 : 2166
5

こんなに夢中で本を読んだの久しぶり。
文句なしに面白かった。
恩田さんに最初に出会ったころは運命の人かと思うくらい夢中になって、付き合いが長くなってくると裏切られることも数知れず・・・。
そんな恩田さんと私の付き合いだけど、やっぱりついて来て良かった。
ありがとう、そして直木賞おめでとう。

「音楽を広いところに連れ出す」
これがこの本の大きなテーマ。
でもね、この本を読みながら恩田さんは私を私の狭い世界から広い世界へと連れ出してくれた。
500ページの上下段組み。
あまりの長さに最初はひるんだけど、最後はもう終わっちゃうの?って淋しくなっちゃった。
もっともっとこの世界に浸っていたかった。

最後に☆5つつけたのもう1年以上前の話。
読んでも読んでもこれだ!って言う本に出会えなくて。
最近は本を読むことも億劫になっていたけれど。
この本を読んでいる最中は、まるで亜夜がピアノ演奏中に感じるような多幸感に包まれた気分になった。
やっぱり読書はいいね!改めて再認識です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 恩田陸
感想投稿日 : 2017年2月2日
読了日 : 2017年2月2日
本棚登録日 : 2017年2月2日

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コメント 2件

円軌道の外さんのコメント
2018/01/20

vilureefさん、ご無沙汰してすいません!
お元気でいらっしゃいますか?

久方ぶりにこちらの本棚見させてもらって、
vilureefさんの、
誠実で真摯で、ときに鋭いツッコミが入る(笑)良質なレビューの数々に
ゲリラ的にいいねポチ押しまくってしまいました!
(懐かしかったのです!ホンマ驚かせてすいません!)


実は、プロボクサーを引退して教える側に回ったのと、
新しい仕事が多忙だったのと、
あとなぜか突然にしてレビューが書けなくなったことの三重苦で(笑)、
気づけばな、な、なんと
約2年もの間、ブクログを休んでおりました(汗)
(そんなに休んでたとは、自分でもビックリでした!)

この本、僕も読みました!
vilureefさんがレビューでも書かれてるように、
僕も恩田作品にはかなり裏切られてきたので(笑)
不安な気持ちで読んだのですが、
いやぁ~、ホンマ今回ばかりは良かったです!(笑)

音楽で得られる特殊な感覚ほど、
言葉にするのが難しいものはないと
常々僕は思っているので、
様々な比喩を巧みに使った美しい文章で、
読む者に音楽が人にもたらすモノを提示していく恩田さんの書きっぷりには、
もうホンマ脱帽でした(笑)

読み終えたときはスランプの真っ只中だったので、
この感動をレビューに真空パックすることができなくて
ホンマ悔しかったッス!(>_<)

また落ち着いたら再度読み返して
レビュー書いてみたいなって思ってます。


とまぁ、そんな感じで(笑)、
まだ完全復帰とはいかないですが、
まぁ、ボチボチやっていきたいと思います。
こんなアホウですが、またよろしくお願いします!

vilureefさんのコメント
2018/01/30

Welcome back!
お帰りなさい(*^_^*)
古参のブク友さんの復活、本当にうれしいです♪
思わず他のフォロアーさん達はどんな反応しているんだろうってコメントのぞきまくっていました(笑)
みなさん、大歓迎ですね。円軌道の外さん、愛されてるわー。

お休みされている間も、ボクシングどうされてるのかなとか、まだ東京で頑張ってるのかなとか、円軌道の外さんに思いを馳せることもしばしばありましたよ(笑)

私も長いこと休んでいたり、復活しても読書がままならなかったり・・・。
ずいぶんペースは落ちました。
でもふらっと帰ってきてもあたたかく迎えてくれるのがブクログの良いところ。

お互い無理せずぼちぼちやって行きましょう!
こちらことよろしくお願いします。

あ、この作品、本当にいい作品でしたね。
円軌道の外さんのレビューも是非読みたいです。
のんびりお待ちしております♪

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