大奥 2 (ジェッツコミックス)

  • 白泉社 (2006年11月29日発売)
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感想 : 233
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三代将軍家光の時代に話は遡る。この頃から赤面疱瘡が蔓延し始める。そして、家光も罹病して死去したことから物語が始まる。全てはこの家光の死去を覆い隠すことがボタンの掛け違いを生み、ものの見事な辻褄合わせによって新しい歴史が始まる。いや、新しい歴史ではなく、もしかしたらこちらの方が正しい歴史なのかもしれない。男の徳川だって世継ぎ選びは担当にとっては頭の痛い話。女の徳川だって形が変わるだけで同じ要素を抱えながら迷走するのは同じこと。変に比較するのではなく、新しい設定で人間関係が構築されていく話を楽しみたいものだ。多分、赤面疱瘡が再発しなければ、いずれ人口比は元に戻るだろう。そうすれはこの漫画は終焉を迎えるのではないかと予想する。さて、最終巻はどうなるのだろう。勿論、最終巻を見るという野暮なことはしない。

家光、万里小路有功のいずれも、外見で男と女の間を彷徨うのだが、漫画だと髪と服を単に変えるだけで良いのだが、実写(ドラマ)だと、こうはすんなり行かない場合がある。実際に家光役の堀田真由はかなり正確に漫画のイメージを再現していて、とても感心した。一方、万里小路の福士蒼汰の方は最後(漫画:p.222とドラマ:第3話の最後)が極めて残念だった。ここは万里小路が女装するシーンであるが、福士蒼汰は完全におかまバーのメイクアップを施されていた。これって、もうちょっと何とかならなかったのか。ここは完璧な女装シーンが求められるのに、これじゃあ中年オヤジの女装メークだ。かなりひいた。それと、全身の映像を出してはいかんよ。もう、男性の骨格だ。いくら着物を着てもメークしても限界がある。

さて、来週もドラマに合わせて第三巻を熟読していく予定。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2023年1月26日
読了日 : 2023年1月18日
本棚登録日 : 2023年1月25日

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