ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書 2410)

著者 :
  • 中央公論新社 (2016年12月19日発売)
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"A Working-Class Revolt"

解放の論理
ブラジルのポピュリスト政権であるボルソナロ氏が支持されている背景が理解できた。労働組合などに保障されている雇用労働者のさらに下に、インフォーマル・セクターという「アンダークラス」の階級がある。実に4割を占める彼らがボルソナロ政権を支持しているのだ。

抑圧の論理
ヨーロッパでは、既成政党(エスタブリッシュメント)批判や移民批判を強めて躍進したポピュリズム政党を、既成政党が締め出すことで、談合・移民批判を糾弾するポピュリズム政党にお墨付きを与えているようなものだ。

日本だって例外ではない。
大阪・日本維新の会も橋本徹元大阪府知事が率いてた時はポピュリスト政権だったのだ。いや、今も維新の会はそうだといえるかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 学術書
感想投稿日 : 2020年12月22日
読了日 : 2020年12月24日
本棚登録日 : 2018年7月23日

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