人間の成長はそんなに単純じゃない。ご都合主義や予定調和で成立させる作品と、リアルが違うのはそこ。
葛藤しまくって心折れまくってどうにかこうにか自分の生き方を見つけていく過程に、薄っぺらいものは感じなかった。
細かったり太かったり、折れたり曲がったり、それでも途切れず続く人生。誰一人同じ描線にはならない。直線で最短距離進む人が正解とは限らない。
「よし」ではなくとも、「あり」ではある選択肢はきっとたくさんある。
リアルは、遠ざけて背けてきたものに向き合うパワーをくれて、向き合ったあとにもたらされるものの価値を、真摯な人間模様の中で書き起こす傑作。アドレナリン出まくった。
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- 感想投稿日 : 2013年4月19日
- 読了日 : 2013年4月19日
- 本棚登録日 : 2013年4月19日
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