タイトルはあくどい感じだが、内容は「すてる英語」。言いたい日本語を「正しい英語表現」でしゃべろうと、単語や熟語表現を覚えるという考え方を捨てること。中学生レベルの語彙の英語で言い換えれば8割は伝わるし、それは正解の英語が分からないからと英会話できないと尻込みをするよりも、ずっと大切なこと。
言い換えの原則の4大柱は「8割すてる」「大人語をすてる」「直訳をすてる」「抽象語をすてる」。子供に説明するように映像や状況を英語にしてみる。
後半の言い換えトレーニング編の魔法のボックスは、直訳につまりそうな日本語のニュアンスを言い換えた4パターンの英文が紹介されており、いかようにも伝えることはできると実感できる。
ありがちな単発の英単語ではなく、英文の答えになっている点も、そうした表現が目指す方向性なのだと感じさせてもらった。
また、専門分野の小さなコップならすぐに満たせるが、日常会話のプールに水をためようとしてもなかなか成果につながらないという英語学習のアプローチも目からウロコだが大いに納得した。
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読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
語学
- 感想投稿日 : 2014年9月28日
- 読了日 : 2014年9月28日
- 本棚登録日 : 2014年9月28日
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