ひといきに読み終えた。読みやすい、とは言えない本だが、でもひといきに読んでしまった。
1936年に書かれたという。
そういう古いSFを読んだのは初めて。カレル・チャペックって、紅茶のお店で名前は知ってたけど、読んだのは初めて。
じつに興味深い小説だった。
これがSFだってことは、読み始めてすぐにわかる。
新聞記事の引用をするなど、工夫が凝らされているが、やや極端な性格付けをされた登場人物が出てくるから、たとえば、マイケル・クライトンのようなリアルさは感じられない。あくまでフィクション。
それなのに、怖い。
現実味がありすぎて、怖い。
描かれているのは山椒魚と人間の戦争ではなく、人間の欲望と愚かさだからなのだろうと思う。
それはあまりに現実に起こりそうで怖い。あるいはすでに起こったことなのかも。。。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2011年7月19日
- 読了日 : 2011年7月19日
- 本棚登録日 : 2011年7月19日
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