ナガオカケンメイの考え (新潮文庫)

  • 新潮社 (2010年3月29日発売)
3.80
  • (35)
  • (48)
  • (38)
  • (10)
  • (1)
本棚登録 : 559
感想 : 61
3

大阪はスタンダードブックストア心斎橋のイベントで出会いましたデザイナーでナガオカケンメイ様。デザインとリサイクルを融合した「D&DEPARTMENT PROJECT」で有名でございます。「つくらないデザイン」というものづくりと真っ向から矛盾するテーマを掲げております。
正確に説明することは難しいのでございますが、短く書かせて頂きますと「今まで作られてきたモノの中で素晴らしいと思うものをお客さんに届けるための状況をデザインする活動」でございます。そのために志を同じくする仲間を見つけ全国各地に「D&DEPARTMENT 地域名」という名でカフェと店舗を併設した拠点を作られたり、日本全国のデザイン的に素晴らしい場所を発信する「d design travel」という雑誌を発行されたり、その他にも本のものづくりの原点商品・企業だけが集まる場所として「60 VISION」を提唱し廃版商品を復刻されたり、有名どころですとカリモクの製品でございますね。ワタクシも財布に余裕がございましたらカリモクの椅子を是非とも購入しその上でふんぞり返りながらドヤ顔をしたいと夢見たものでございます。


ナガオカケンメイの考え

本書の内容につきましてはまさにタイトル通りでございます。ブログに書かれていた日記をそのまま書籍にしたものでございます。
著者様に好意を寄せられている方から致しましたらまさにご託宣のような仕事・生き方に関する意見も多様に散りばめられております。行っている活動にはワタクシも興味があるため購入させて頂いたのですが。真っ当なことも仰られている代わりに極論を述べている店も多々ありましてワタクシもしましたら、どちらかというと「仕事ができるウルサイオジサン」に近い印象を受けました。
いえ、決して嫌いなわけでもワタクシなぞが物申せるわけなどないのではございますが、こうなんと言いますかそれは違うんじゃないのかな―と思う点がチラホラございまして。いえいえワタクシなぞがry
とはいえ拝読しましたのは実はもう半年以上前でございまして完全に印象論でございます。つきましては本書を読んだり本ブログを読むだけで判断されずに一度D&DEPARTMENT TOKYOに(もしくはお近くの店舗に)行って見られることを推奨いたします。百聞は一見に如かずなのですから。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: デザイン・アート
感想投稿日 : 2013年2月5日
読了日 : 2013年2月5日
本棚登録日 : 2013年2月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする