独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2012年5月18日発売)
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感想 : 346
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何が言いたいのか分かったような、分からないような。それで2回読んだが、やはりよく分からない。特に”第4章 創造の方法論、あるいは人間機械論”

著者の文章には読みやすい(理解しやすい)文章と読みにくい(理解しにくい)文章が混在している。加えて、レイヤー、態度、経済、交易といった一般的な単語に、著者が特有のニュアンスを持たせて用いているためかとも思う。著者の躁鬱とも関係あるのか。

著者の言う、態度経済・交易とは、ギブ&テイクで成り立つユートピアのようなものか。
でも、著者のいう0円社会は、好きでもない仕事をして、35年の住宅ローンを払っている人がいるから成立するのではないかな。だって、もしみんなが0円生活を始めたら誰が0円生活のインフラ(家を造るための資材や公園の水道水)を提供してくれるのだろう。そういう意味で、著者の提唱する0円生活ってズルくはないか。

著者の感度・感受性は、普通の人と違う。
態度とは、意識、無意識かを問わず自信の現れ。
これらは合わせて才能とも言える。

疑問(生存権、土地所有制度、政治システム)に思ったら、まず考えて、次に実行してみる。そうすると、意外にも出来てしまうことが多いよ。やはり一種の哲学かな。”進む電波少年”に似ている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2013年に読んだ本
感想投稿日 : 2013年3月16日
読了日 : 2013年2月3日
本棚登録日 : 2013年3月16日

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