個性あふれる3人が主役:七之丞、お仙、繁松
伝馬町牢屋敷の役人:石田帯刀、丸山小兵衛、杉浦、中尾
悪役:内与力猪谷権蔵、貸し元麹屋五兵衛
最初はまず全体を把握するために、若い中尾が話す。当然だが、上っ面しか知らないところもある。
次は英国人おかかえ技官の妻となっている、白魚のお仙。それぞれの立場で語る。そしてだんだんと核心に迫って行くところがうまい。
繁松の「命が二つあっても足らねぇ」と言うくだりはなかなか。
お仙の話で、「これはもしや...」と思うのだが、うまくまとめている。お仙が心変わりするところが見せ場だ。星を見ていて思うところも自然な感じ。
繁松と七之丞の場合は比較的に容易と思うが、さすがにうまくおさめている。
最後はどんでん返しが待っている。
結末の言葉も重くどっしりと来る。
おもしろかった。感謝。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史物
- 感想投稿日 : 2013年2月1日
- 読了日 : 2013年1月19日
- 本棚登録日 : 2013年1月31日
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