すべては「単純に!」でうまくいく

  • 飛鳥新社 (2003年2月24日発売)
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いつも何かに急かされてるように感じていたり、片付けを後回しにしてたり、現状にぼんやりとした不満感を抱いていたり…そんな人たちに向けたアドバイス。個人的には既にできてることもいくつかあるが、心の中の小さな裁判官を休ませるとか、時間を自分が管理しているように考えるとか、新たな発見もあった。ほんの小さな心がけから毎日の生活や仕事がラクになり、スムーズになることって、あると思う。

冒頭の整理法のところとか、文化の違いがあってわかりにくい部分もある。また33項目もあれば余計なお節介も含まれるのは事実。筆者は時間管理の専門家とのことで、運動や食事など生理なことは個人差もあるし、その道の専門家に譲っては、という気もする。納得できたものをいくつか採用してみれば良いのではないだろうか。

みな、自分の幸せのために人生を生きているのに、年月を経て色々と歪んでしまって、知らず知らず毎日間違った方向へ歩みを進めていることは多いと思う。そんな時は謙虚にアドバイスに耳を傾けたい。職場仲間でも、パートナーでも、あるいは筆者のような専門家でも。

心に残った「シンプリファイのアイデア」を記しておくと、

「まず机の上を片付ける」。日ごろ心がけ、入社14年を経てだんだんと向上してきた。仕事机も家庭でも、書類やモノを仕舞う仕組みを考えながら、どこかでレビューしてまた整理することが重要だ。「余計なものを貯めこまない」と併せ、気にしていきたい。

「行動をシンプルにして」「完璧を排し」「人生をのんびり過ごす」。急き立てられ病が結果的に時間の使い方を非効率にする例は多いと思う。細部への妙なこだわりを捨て、重要事項から堂々と着手する強さを持ちたい。

「心身の健康」30分の運動、空を見ること、微笑むこと、眠ること、食事を楽しむこと。できてたり、できてなかったり、というところか。また「フィットネスからの自由」すなわちスポーツを業績主義に陥れないことも大事か。

「ネットワークを作って孤立を避ける」。もう少し自分を研究したい。「嫉妬や怒りからの自由」、つまり三毒追放。

「パートナーとの対話」「人生の目的を見つけ」「自分の長所を伸ばし」「良心を楽にする」。小さな裁判官を見つけ、休ませるという比喩はもの凄くわかりやすかった。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネススキル
感想投稿日 : 2009年5月5日
本棚登録日 : 2009年5月5日

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