年末から年始にかけて読んでいたので事実上は2012年一冊目。
ハスミンこと蓮見聖司の異常性を全面に出した本作。だんだんと真実のハスミンが出てくるところに、ぐいぐい読ませていく筆者の力を感じた。最後のあたりはもっとハスミンにスマートでいて欲しかった気もするが、キーパーソンがあっさり死んでいくあたりに潔さを感じてしまう。知らず知らずにハスミン側を応援してしまうあたりに、この本の怖さがあるのかも。ただこれが各賞総なめっていうのはなんとも納得いかない。個人的には『新世界より』の方が読み応えがあった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年1月6日
- 読了日 : 2012年1月6日
- 本棚登録日 : 2012年1月6日
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