悪の教典

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年11月14日発売)
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本棚登録 : 1831
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年末から年始にかけて読んでいたので事実上は2012年一冊目。
ハスミンこと蓮見聖司の異常性を全面に出した本作。だんだんと真実のハスミンが出てくるところに、ぐいぐい読ませていく筆者の力を感じた。最後のあたりはもっとハスミンにスマートでいて欲しかった気もするが、キーパーソンがあっさり死んでいくあたりに潔さを感じてしまう。知らず知らずにハスミン側を応援してしまうあたりに、この本の怖さがあるのかも。ただこれが各賞総なめっていうのはなんとも納得いかない。個人的には『新世界より』の方が読み応えがあった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年1月6日
読了日 : 2012年1月6日
本棚登録日 : 2012年1月6日

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