サラダ記念日

著者 :
  • 河出書房新社 (1987年5月8日発売)
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二十歳の終わりから,二十四歳までの歌をおさめた,俵万智さんの第一歌集。

有名なサラダ記念日の歌や,

〈君のため空白なりし手帳にも予定を入れぬ鉛筆書きで〉

といった,初々しくて甘酸っぱい,若い女性の共感を集めそうな歌が多く見受けられた。

「表現手段として,私は歌を選んでいる。惚れてしまったのだ,三十一文字に」

十分な余白をあけて並べられた歌からは,俵さんの歌に対する愛が伝わってくる。

〈今我を待たせてしまっている君の胸の痛みを思って待とう〉

もし現実世界にこんな可憐な女性が存在していたら,たぶん,惚れてしまうだろうな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 詩集・歌集
感想投稿日 : 2018年9月30日
読了日 : 2018年9月30日
本棚登録日 : 2018年9月30日

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