わが手に拳銃を

著者 :
  • 講談社 (1992年3月25日発売)
3.85
  • (174)
  • (110)
  • (239)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 966
感想 : 116
4

いままで読んだ著者の作品の中でもどきどきはらはらする回数が比較的多かった。それだけ、出てくるひとたちの関係性が一瞬でがらっと変わったり、裏切りに裏切りを重ねたりと、目まぐるしい思いをした。
そしてリ・オウだけども、登場シーンから色気満載だった。妖しくて、こんな人間に魅せられたら自滅するだろうなあと思えるひとだったけど、なんだか心を掴んで離してくれない。一彰といっしょにどんどん引き寄せられていっている気分。言葉もよくよく考えてみると、くっさいなあと思えるんだけど、リ・オウならきっと似合うんでしょうね。
こう、強烈に惹かれ合う人間を見ていると、なんだかうらやましくもなるよね。身を滅ぼすとわかっていても、そうやって深い深いところの衝動は抑えきれないってことかな。
そしてあいかわらずアルコールを摂取するシーンの色っぽさ、たまらんな。

(349P)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作者:た行
感想投稿日 : 2012年10月17日
読了日 : 2012年10月17日
本棚登録日 : 2012年10月17日

みんなの感想をみる

ツイートする