だれしもがなんとなく考えたことのあることを、著者のとっ散らかっているようで実はひとつに織り込まれている文章で書かれていて、何作かこの著者の作品は読んでいるけども、やっぱり圧倒される。まあ、もっとぶっ飛んでいる感じ、あるけども。
必死に追いつこうとして読み進めていると、ふとした瞬間に自分が考えていることが目に入ってきて、通常のテンションに戻る、また必死に追いつこうとする、以下エンドレスループ。これがやっぱり、すきだなあ。
「すっとこどっこいしょ。」「ンポ先輩」「あまりぼっち」がすきだ。「すっとこどっこいしょ。」の主人公の未来に対する葛藤、結論を先伸ばしにしていくことに対しての葛藤、わかるなあ。これがずばっときた。あと、「美味しいシャワーヘッド」の、全部言葉にはしなくてもいいという結びがすとんと落ちた。
あと、冒頭がすごくいいよねぇ。
(445P)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
作者:ま行
- 感想投稿日 : 2013年3月16日
- 読了日 : 2013年3月16日
- 本棚登録日 : 2013年3月16日
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