妻の超然

著者 :
  • 新潮社 (2010年9月1日発売)
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本棚登録 : 590
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三者三様の「超然」が描かれている。超然イコール無関心にははっとしたなあ。イコールというか、たぶん≒なんでしょうけど。上から見下してんじゃねーよといわれても、こっちとしては見下しているつもりなどまったくなくて、でもこの「つもり」というのが厄介なんだろうと思う。
「下戸の超然」の彼女側の善意がほんとに、めんどくさいなあと思えてしまった。なんだろう、主人公側も彼女のことを少し見下してるようなところがあったけど、彼女側も少しそういうのがあると思った。ボランティアって、すごくめんどうなところがあると思う。善意の受け取り方にもよるんだろうけど。
絲山さんの書く話は読者に対しての突き放し方がすごく好みだなあ。

(219P)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作者:あ行
感想投稿日 : 2013年4月8日
読了日 : 2013年3月28日
本棚登録日 : 2013年3月28日

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