三者三様の「超然」が描かれている。超然イコール無関心にははっとしたなあ。イコールというか、たぶん≒なんでしょうけど。上から見下してんじゃねーよといわれても、こっちとしては見下しているつもりなどまったくなくて、でもこの「つもり」というのが厄介なんだろうと思う。
「下戸の超然」の彼女側の善意がほんとに、めんどくさいなあと思えてしまった。なんだろう、主人公側も彼女のことを少し見下してるようなところがあったけど、彼女側も少しそういうのがあると思った。ボランティアって、すごくめんどうなところがあると思う。善意の受け取り方にもよるんだろうけど。
絲山さんの書く話は読者に対しての突き放し方がすごく好みだなあ。
(219P)
読書状況:読み終わった
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作者:あ行
- 感想投稿日 : 2013年4月8日
- 読了日 : 2013年3月28日
- 本棚登録日 : 2013年3月28日
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