日本では、1999年に特異的にうつ病患者が増加する。
これは社会現象を背景としているのであろうか?
しかしながら、バブルが弾けたのはそれより前だし、自殺者が3万人を超したのは1998年のことだ。
つまり、社会背景は直接的には作用していないらしい。
実は1999年と言う年はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬、ジェイゾロフトなど)と呼ばれる抗うつ薬の日本における元年、つまり使用が許可された年であった。この薬は薬価が高く、製薬会社にとって儲けの大きい薬である。
そこで製薬会社は、うつ病をなくそう、というキャンペーンを大々的に展開し、単なる日常的な落ち込みまでも"病気"とした。
フェルナンド・メイレレス監督の『ナイロビの蜂』を思い起こさせるエピソードである。
思うにガンも抗がん剤を売らんがためのプロバガンダなのだろうな。
切れない電球はとっくに開発されているのに、儲からないので販売していない…という都市伝説を思い出した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月20日
- 読了日 : 2011年7月28日
- 本棚登録日 : 2018年11月20日
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