黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2007年4月13日発売)
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本棚登録 : 6260
感想 : 523
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祖母が残した遺言に従い、長崎にある祖母の家で血の繋がらない叔母たちと同居することになった理瀬。叔母たちに監視されながらも、従兄弟たちと共に祖母が隠した「ジュピター」の謎を探る。そんななか、とある嵐の夜に友人の朋子に想いを寄せる男子生徒が行方不明になってしまう。


再読。〈理瀬シリーズ〉の新作長篇が17年ぶりにでるというので、前作に当たる本書を読み直した。
「おばあちゃんちから物騒なものが見つかる」ことしか覚えてなかったが、それも然もありなんというこじんまりとした作品。年始に恩田作品をまとめ読みしたので共通アイデアを流用した作品が思い浮かぶようになっちゃったけど、本作はちゃんと回収されているほう。梨南子のオチはなんだかな〜と思うけど。
新作では理瀬が成人しているらしい。だんだん憂理が亡くなる年齢に近づいているのだなと思ったが、必ずしも『黒と茶〜』の未来に続いているとも限らないのかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年5月24日
読了日 : 2021年5月7日
本棚登録日 : 2013年12月25日

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