帰去来殺人事件が抜きん出て傑作である。探偵自身も罠にはめる構造と胸に染みる人間心理。表題作は歓喜先生の魅力があまり発揮されていないように思われ残念である。説教じみた語りが多くこれでは鼻につく。対して被害者の魅力は作中人物のみならず読者をも魅了してやまない。それだけに一見理不尽な犯人の動機に同情と理解が生まれる。
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- 感想投稿日 : 2011年12月14日
- 読了日 : 2011年10月2日
- 本棚登録日 : 2011年12月14日
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