ヤマシタさんの作品はどれも好きなんですが、これを代表として登録。
明るくておバカっぽいのから、シリアスダークなものまで、構成や内容、タイトルに要素と好みというか趣味が非常に合う作家さんです。考えに共感出来るのかな。男らしい人を女っぽい扱いをする感じとか、男同士のセックスは暴力に置き換えられるとか。ですよね…!と思う。
ていうか、最初の印象としては、おバカっぽい話の人と思っていた…(※けなしているのでは決してありません)ので、シリアス系のをコミックスで読んだ時はびっくりした。振り幅が広いので、傾向で纏めて欲しいなあ。ギャグっぽい中にシリアスが混じってると結構やられます。これに限らず、近頃の(と言える程読みはしないんですが)BLのコミックスって、オムニバス系の物はとりあえず溜まったら本にしちゃおう感がある気がする。別に良いんですが、ストーリーに差がある場合は微妙ですよねえ…。編集も大してされてないので読みにくい…編集者のいる意味がわからない。多少時間はかかっても、きちんと傾向ごとに纏めて欲しいものです。
このコミックスに関して、食事風景がえろいってのは結構皆同意してくれると思うのですが(直接的なえろではなく、官能的という意味。綺麗な人が食事しているだけのDVDがあったら良いのに、と言ったら引かれた記憶はある)、京急蒲田から羽田までの駅名が素敵・可愛いと言う意見に同意された事のなかった私としては、このコミックスに嬉しさを感じるのでした。
一番好きなのは、収録されてるのは違う単行本だけどスピカのやつ。あれは視覚的なものでしか表現出来ないと思った。次点はオケの人の話。タイトルをきちんと覚えていなくて恐縮です。
出て来るネタが微妙に古いのがなんか面白い。
詰まるようなモノローグが独特。あと、若干荒んだような男の人の顔が好き。
- 感想投稿日 : 2011年8月4日
- 本棚登録日 : 2011年8月3日
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