植物でも動物でもない、この世のものともあの世のものとも定かではないもの、蟲。
蟲師ギンコがたどる蟲たちの話。
*潮わく谷
*冬の底
*隠り江
*日照る雨
*泥の草
「冬の底」のヌシさま、かっこよかったっすww
で、「日照る雨」が切ない。ギンコの言葉は、毎度重いですな。不幸なめぐり合わせは、往々にしてあることだ。けれどそれを、誰の責任、自分を責めることもなく、不幸なめぐり合わせだと受け入れることは、難しい。人は簡単に自分を見失ってしまうから、難しい。
うむ。ギンコは、片目を失うときに自分を見失いかけたからこそ、そうやって自分自身という地に足をつけていられるのだろうか。
と、「泥の草」……キモかった。
昔、夏に海で怪我をして、秋に病院いったら、膝の骨の内側にフジツボが生えてたという、話を聞いたことあるんだが(毎度思い出すと、鳥肌がたつ。うげげ)あれを思い出してしまった。うーーー。
次の巻は、1年後ですかね。待ち遠しいな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
邦人作者名 あ~お
- 感想投稿日 : 2010年4月24日
- 読了日 : 2007年2月24日
- 本棚登録日 : 2007年2月24日
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