魔性の子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1991年9月30日発売)
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本棚登録 : 6063
感想 : 653

 幼少期に「神隠し」にあった少年が、周囲にもたらした恐怖。まぁ、いやって程死人が出る小説だった。少年を孤立させて追い詰めていく設定が必要だから、仕方ないのだろうけど、死人の多いのって私は嫌いです。
 でも、面白かった。ラストがちょっと甘いなと思うけど、教育実習生という中途半端な立場の主人公が、彼のエゴを象徴しているようで上手いと思った。
 若い子に人気がある作家らしいけど、納得できた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 邦人作者名 あ~お
感想投稿日 : 2009年10月31日
読了日 : 2000年12月31日
本棚登録日 : 2000年12月31日

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