我が偏愛のピアニスト (中公文庫 あ 64-6)

  • 中央公論新社 (2014年1月23日発売)
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感想 : 4
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 ピアニスト青柳いづみこによる、ピアニストとの対談をもとにしたエッセイ。

 同業者が同業者を語るというのは、ちょっとなくてそれだけで新鮮。
 かっちりツボをついてきてくれてるのが、心地よかった。

 ピアニストを<蛮族>といったのは中村紘子氏だったが、それはやっぱりあたっているなと思った。
 まぁ、とにかくがむしゃらに突き進んでいく力こそがプロの最低条件なのだろう。

 と、音楽への真摯な気持ちが、恐ろしく共通していて…。
 むしろ、いやがおうでも畏怖の気持ちを抱かせ、持続させている、クラッシック音楽というものの力を、見せつけられた気がする。
 クラッシックのもつテンプレートの普遍性というのは、あまりにも偉大だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 邦人作者名 あ~お
感想投稿日 : 2015年11月15日
読了日 : 2015年11月15日
本棚登録日 : 2015年11月15日

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