夏目友人帳 21 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社 (2016年10月5日発売)
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感想 : 52
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 相変わらずお人よし、というか、妖怪よし(ww)な夏目。
 頼まれると断れない、ってところが、結局ニャンコ先生の不安の正体なんだろう。でもって、なんだかんだと夏目を甘やかしているニャンコ先生。
 
 一見、夏目とニャンコ先生が違えた話のようで、最終的にはほんわか終わるところが、夏目友人帳らしい。うむ。<夏目友人帳>の最もな話なんじゃないだろうか。

 でもって、妖は人間の儚さを、夏目は物を通して存在するものの儚さを、思う。
 短い生であろうと、長いものであろうと、命は全て<儚い>のだ。
 
 <儚い>から、その<儚さ>を知るからこそ、思いは強い。

 で、名取と的場の若いときの話になるわけだ。
 相変わらず試行錯誤している名取と、策をめぐらせているような的場。とはいえ、的場も揺れてる感じがあって、その若さが新鮮。
 名取が一人であることをやめるきっかけも、彼らしく優しい。
 
 名取も基本、優しいよね。だからこそ、今、夏目の優しさが不安なんだろう。
 
 この世界は、いつも優しさでできていると思う。
 もっとも、優しさもそれぞれの立場によって感じ方も見え方も違う。ようするにそういう話なんだな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 邦人作者名 ま~も
感想投稿日 : 2016年12月27日
読了日 : 2016年12月27日
本棚登録日 : 2016年12月27日

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