願い星、叶い星 (奇想コレクション)

  • 河出書房新社 (2004年10月22日発売)
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本棚登録 : 142
感想 : 26
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収録作品
・『ごきげん目盛り』
・『ジェットコースター』
・『願い星、叶い星』
・『イヴのいないアダム』
・『選り好みなし』
・『昔を今になすよしもがな』
・『時と三番街と』
・『地獄は永遠に』

ベスターというと、やはり『虎よ、虎よ』のイメージが強いんだけど、
短篇は結構風味が違う。

お気に入りは、『イヴのいないアダム』『昔を今になすよしもがな』『時と三番街と』あたり。

『昔を今になすよしもがな』は「世界最後の人間」ものなんだけど、二人ともキチガイなんで、
状況を意に介さず、自分のしたいことを貫き、
店でものを盗ってくる際に金を払ったり、借用書を書いていくのが気持ち悪い。
あのラストは、最後の最後で人間の正気(本能?)を取り戻したったこと?

『選り好みなし』のラストは、日本人としてはなんか複雑に読んじゃう。

実は、『時と三番街と』が一番好き。
タイムパラドックスっていうジャンル自体がパズルみたいなものだけど、
さらにこれは小じゃれた感じで、オチがくすりという感じ。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2005年1月6日
本棚登録日 : 2005年1月6日

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