悲しみの時計少女

著者 :
  • サンリオ (1991年10月1日発売)
4.00
  • (24)
  • (10)
  • (20)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 116
感想 : 19
3

谷山浩子の幻想世界はやっぱり好きです。現実の世界から一歩踏み出す、というのがファンタジーという言語の本当の意味ですので。「悲しみの時計少女」は主人公が不思議の国のアリスさながらに奇怪な世界を旅するわけですが、結末のキッチュさ、たまらない! 高校生のとき、ちょうどラジオでドラマをやっていたのを聞きました。谷山浩子のさまざまなモチーフには、やっぱり影響をされています。少女がもっている、病的な幻想、死とニアイコールな永遠への希求、そして傲慢さ。わたしの大好きなモチーフがちりばめられています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少女
感想投稿日 : 2007年7月16日
読了日 : 2007年7月16日
本棚登録日 : 2007年7月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする