これも河谷史夫さんの『読んだ、知った、考えた』で
知った本。終戦に際し『結果的に戦争に協力した新聞人はすべて退職し、朝日新聞は一からやり直すべし』と主張し、ひとり朝日を止め、郷里の秋田に帰ってタブロイド版の週刊新聞『たいまつ』を創刊したむのたけじさんの半生の自叙伝と16年間の「たいまつ」記事の抜粋。
むのさんの生き方には強く共感を覚えるが、掲載されている「たいまつ」の記事は私の生まれる前後の期間で、現代史不勉強の身としては、今一つピンとこない。氏の望んだ(と思われる)社会体制の変革は実現せず、日本の民主主義はこの当時よりむしろ劣化してしまっているのではないだろうか。自分自身を顧みて、よりよい社会を望み、主体的に社会に参画していく意識をもっと持たないといけないのではと考えさせられました。
でも、氏が今日の世界を見たら、ロシアや中国の状況をどのように考えるのだろうか?

2024年2月7日

読書状況 読み終わった [2024年2月7日]
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久しぶりに図書館で本を借りた。もっと久しぶりに図書館で借りた本を読み切った。
5年ほど前に図書館の近くに引っ越した。退職したら、晴耕雨読。朝、弁当をもって家を出て、晴れの日はウォーキングに精を出し、雨が降ったら図書館通いが理想の老後と考えて。そうゆうたら家内は「弁当はだれが作るのか」と突っ込みをいれる。弁当ぐらい自分で作れるわい。
そして、昨年、サラリーマン生活から片足ぐらい抜け出した。年金も頂けるようになったが、稼ぎはぐんと減ったから前みたいにめったやたらと本は買えない。「読みもせんくせに」と厳しい批評を家内から頂いていた本たちはこれから爺の毎日の伴侶となるのだけれど、あの本もこの本も読んでみたいのが本好きの本性。
年末から年始にかけて河谷史夫さんの『読んだ、知った、考えた』を読んだ。面白かった。少しは本を読んでるつもりでいたが、まだまだ上には上がいる。これに出てくる本、ああこの本も読みたい、これも読まなくてはと、そして、俺も考えなくてはと、強く思ったりしたが、年金生活者はもうそんなに無駄遣いはできないのだったりする。
そこで、思い出した、老骨に鞭打ってここに引っ越してきた理由の一つは図書館ではないかと。
それで、久しぶりに図書館で本を借りて読むことにあいなりました。
1984年に出た本。40年も前の本だが、こんな解釈もあるのかと面白く読めた。忠臣蔵に関心が無ければそれまでだけれど

2024年1月24日

不覚にも泣いてしまいました。
軽い気持ちで、時間潰しにと思って読み始めたのに、
今年一番の収穫かも
❌2の中年男が好まざる探偵業を始めさせられて、依頼は殺人も盗みも無縁の市井の細々とした悩み相談。しかしながらそれぞれの依頼にほのぼのとした人間味が込められてます。心温まる佳作。人間ていいなと思わせてくれます。
星五つ★★★★★『一食抜いても読むべし』です。

2021年7月11日

読書状況 積読

みゆき様はすばらしい
引退なんかしないでね

2021年3月29日

読書状況 観終わった [2021年3月29日]
カテゴリ DVD 音楽

いや、面白いです。
私的には今年度のNo.1です。
本作はシリーズ第2作だそうで、第1作を読んでないんで、なんでこの主人公がここまで警察組織の中で忌避され「堕落刑事」の烙印を押されているのかわかりませんが、その設定がこれまでの警察小説にはないものです。
組織のはみだしというだけでなく、能力があるの何故か評価されないというのでもなく、本質的に悪に染まってはいないようでありながら、やることはえぐい。そこにそこはかとないイロニーがあります。ベースにポエジックな哀愁が漂っている文体は、なんとなくアメリカ的ではない英国的な暗さを感じさせます。
第1作もさっそく買いに行きたいと思ってます。絶対にお勧め。今年の「このミス」で何位に入るか楽しみが増えました。
★★★★★読まずに死ねるか です。

2020年10月7日

読書状況 積読
カテゴリ 外国文学小説

「虎狼の血」シリーズの第2作です。
基本やくざ物はあまり好まないのです。
特に、やくざが美化されて描かれているものは
読み物としては面白いのですが、「良いやくざ」が描かれているので、★三つにしました
でも、たぶん第3作も読むと思います。

2020年10月7日

読書状況 読み終わった [2020年10月2日]

佐方貞人シリーズ第4作
ここまでくるとちょっと苦しいか

2020年10月7日

読書状況 読み終わった [2020年10月7日]

「日経夕刊 目利きが選ぶ3冊」で★五つですが、全くの外れです。選者はまたも縄田一男さん。もう、参考にはしないことにします。
「名作『八甲田山死の彷徨」(新田次郎)なにするものぞ」らしいですが、新田次郎さんの勝ちです。
「読後の充実感は比類ない」と縄田さんはおっしゃってますが、エピローグの最後は後味悪いです。
お奨めしません、私は。

2020年9月2日

読書状況 読み終わった [2020年9月2日]

佐方貞人シリーズ第3作
ちょっと息切れ感がします。
シリーズ化は難しいね

2020年10月7日

タイトルに惹かれて店頭で衝動買いしましたが、「ハズレ」でした。信長を精神疾患者(双極性障害)とみて、その行動を分析しようとするのが、本書のテーマかなと思いますが、参考にしているのが、「こころの医学入門」って文字通り入門書でないの?本文中にも”精神医学詳しい人物”から「切り取られたエピソードのみから判断するのは、最も避けるべき行動」だといわれてるじゃない。この時点でこのテーマで本を出すのはあきらめるべきなんじゃないかと思ってしまします。
第九章も「本能寺の変の首謀者は明智光秀ではない」って、結構センセーショナルな章題のわりに中身は「明知光秀でなくて惟任光秀だ」みたいな内容で、これって『羊頭狗肉』っていうんでないかいと突っ込みたくなります。
お勧めしません。金と時間の無駄 ★はありません。

2020年9月2日

読書状況 読み終わった [2020年9月1日]
カテゴリ 日本歴史

最近出たこのシリーズの第2作『二重拘束のアリア』が面白かったので、続けて読みました。
こちらも読ませます。
主人公の家庭の母親の病気は要らない設定だと思うんだけど、なんで、こういう設定をしたがるのだろう?

2020年8月20日

読書状況 読み終わった [2020年8月20日]

私的には本年度ここまでの最高傑作です。いやぁ、面白かった。まさに『巻を措く能わず』です。
ジャック・リーチャーものです。トム・クルーズで2作ほど映画になりましたが、このシリーズは24作もあるらしい。原作のファンの方なら賛成してくれると思うけど、トム・クルーズは原作のジャック・リーチャーとちょっとイメージが違うんです。
24作のうち日本語に翻訳されているのは、そのうち半分ぐらい。(だれか早く翻訳してくれ)。
翻訳されているものの中にはいまいちのもありますが、これは、巻頭からぐんぐん読ませます。真夜中のニューヨークの地下鉄の中で、偶然乗り合わせた不審な女性客にリーチャーが声をかけるところから始まるんですが、小気味が良いほどテンポがいいんです。そして、意図せず(でもないか?)リーチャーがこの事件に引き込まれていくと、その奥には、・・・です。
リーチャーは宿無しでアメリカ各地をさまよっていていろんなところで事件と遭遇するのがこのシリーズのパターンで、ふと木枯し紋次郎みたいと思ったりしました。(年がわかるね)リーチャーは『あっしにはかかわりのねぇことでござんす』とはいわないし、どっちかというと割と積極的にかかわったりするんですが、宿無しの放浪者でめちゃくて強いというところが似てたりします。リーチャーは頭もめちゃくちゃいいです。)
でも、このシリーズ語り口が一人称になったり、三人称でやったりするのはなぜなんでしょうね?ちなみに本作は一人称です。

2020年8月18日

読書状況 読み終わった [2020年8月18日]
カテゴリ 外国文学小説

おなじみのマイクル・コナリーです。ハリー・ボッシュシリーズの23(?)作目。ここんとこ、数作はちょっとレベルダウン感がありましたが、本作は久しぶりに快調です。
悪に対決する姿勢は強烈に強いけれど、人間関係には欠陥がある(としか思えねぇ)ボッシュの面目躍如です。この個性で今回もトラブルを抱え窮地に追い込まれかねない状況の中で、殺人事件の解決を進めます。映画化を意識するようなアクションも入ります。腹違いの弟ミッキー・ハラー弁護士も登場します。
今年は『このミス』に選ばれるかな?

2020年8月18日

読書状況 読み終わった [2020年8月18日]
カテゴリ 外国文学小説

この人の『法医昆虫学捜査官シリーズ』が好きなんで、読みました。面白いです。事件解決の中心人物の3人がワザとらしくてというか、不自然な設定なんで、途中でやめようかなと感じましたが、読み進むうちに気にならなくなります。
法医昆虫学者もまあレアなというか現実味に乏しい設定ですが。
これが、シリーズの2作目と走りませんでした。第1作も買ってしまいました。

2020年8月20日

読書状況 読み終わった [2020年8月19日]

いやぁ、宮部みゆきさんおもしろいですねぇ。一気読みしてしましました。じょうずですねぇ。感心します。
どこがいいんでしょうねぇ?
ストーリーはすこし無理があるようなところもある感じがするんです。それでも、大きな違和感なく物語に引き込ませます。「語り」がいいのかな? テンポかな?
主人公の造形もいいですね。「ほうさら」という語感にピッタリの主人公ですね。
「大感動涙止まらず」という読後感ではないですが、ほのぼのとした読後感に浸らせていただきました。
一食抜いても読む価値はあると思います。★★★★

2020年7月25日

読書状況 読み終わった [2020年7月22日]

同じ著者の『地検のS』が意外と面白かったので、ほかの作品も読もうかなと。調べたら本作をすでに購入していましたので、読んでみました。
日本のミステリーを多読しているわけではありませんので、よくは知りませんが、検事ものというのは、珍しいのでは?
本作は正義感あふれる検事が巨悪を追い詰めるというストーリーです。主人公の検事だけではなく、その同級生の事務官や先輩の美人女性検事やら、特捜部長やら、検事局のお仕事なんか、なかなか一般人の知らないことが出てきて、それも面白いといえば、面白いです。
ただ、「巨悪」の「悪」ぶりがあまり描き切れていないのではないかとおもわれ、「どの辺が巨悪なの?」と思ったりしたのは私だけでしょうか。
主人公の葛藤も少し描かれますが、コナリーのボッシュ刑事みたい、”違法なことをしても悪を暴く”みたいなところが強調されないのは、お国柄の違いでしょうか。
「地検のS」の方が面白かったので、★★★(損はなし)にしました。

2020年7月24日

読書状況 読み終わった [2020年7月20日]
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広告宣伝の文句とはわかっていても「私がずっと書きたかった」なんて腰巻に書かれていると「これは読まんといかんかな」と思ってしまう私です。
宮部みゆきさんはなぜか私はあんまり読まないのです。ただ、宮部さんがいしいひさいちのファンだということ、ののちゃんの同級生の少年探偵ミヤベくん(わからない人は無視してください)はお好きですので、なんとなく親しみは持っています。
で、本作ですが、主人公北一が好感の持てる人物設定にできていて、わきを固める人物もしっかり性格付けが出来ていて、個性的に描かれています。ストーリーもしっかりしていて読ませます。肩が凝りません。すいすい読めます。読み物としてはよくできていると思います。ただ、もう一人の主人公(多分)と思われる喜多次は本作まででは正体不明で、ご都合主義的に作られているように思うのは私だけでしょうか。これはシリーズになるようですので、今後喜多次の人物像も作りこまれていくのだとは思いますので、期待したいです。魅力的な脇役の欅屋敷の人々の活躍にも期待が膨らみます。
こういっては何ですが、中身はありません。あんまり。楽しくスイスイ読ませるところを買いたいです。★三つ(損はない)としました。(為にはあんまりなりません。)

2020年7月10日

読書状況 読み終わった [2020年7月8日]

神戸を思わせる架空の町「湊川」地検を舞台とした短編5編。それぞれの短編の主人公は司法担当新聞記者、検察事務官、女性弁護士、女性検事、地検総務課員と異なるが、真の主人公は湊川地検の「シロヌシ(白い主)」と呼ばれる、「爬虫類を彷彿させる目」と「抑揚のない声」を持つ湊川地検総務課長。5つの短編を通じこの「シロヌシ=S」の真実の姿が明かされていく。
地検が舞台なのでそれぞれの話で事件が絡むが、主となるのは謎解きではなく、人間模様。ナカナカ読ませます。
「正しくないとされる行動が、実は人間として正し」かったらどうするのかをそれぞれの主人公は問われ、それについて葛藤する姿が描かれています。
女性検事が主人公となる「血」が私には一番グッときました。
思わぬめっけものでした。この作者伊兼源太郎は本作の次に「巨悪」という作品を書いていますが、意外なことに私以前に購入していたのです。ずっと長く「積読」状態でした。本作を読んでから、著者のほかの作品も読んでみようかなと思って調べて気づきました。そもそも、なんで本作を購入したのかがブクログ非公開読書メモにも記載がなくわからないのです。
★4つ(一食抜いても読むべし)です。

2020年7月8日

読書状況 読み終わった [2020年7月7日]

タイトルからもわかるように警察ものです。
警察ものは好きなジャンルで、タイトルから主人公は生活安全課の刑事で、なにやら面白そうと思ったんです。
こういうやつって、なぜか主人公の家庭を絡ませるのが定番みたいになっていて、どっちかというと問題を抱えているケースが多いのですが、本作も主人公の妻とのすれ違いや、部下と妻との関係が出てきますが、それほど深刻ではないし、深くは描いていません。私は、そういうのが入ってくるのはあまりお好みではないのですが、本作は「これって入れなければいけないエピソードなの?」と強く感じます。事件の解決も、証拠を積み上げてとか、意外な事実が出てきてとか言った風ではありません。
主人公の造形にもそれほど魅力は感じません。(強い個性はありません。)まあ、時間の無駄とは言いませんが、それに近いと私は感じました。★一つ(暇つぶしにはなる)です。

2020年6月22日

読書状況 読み終わった [2020年6月20日]

7月20日に久しぶりに続巻 「西遊妖猿伝 西域編 火焔山の章」が発売されるということですので、読み直しました。
諸星大二郎さんの作品の中でも異例の長編となっていますが、西遊記をベースに大きなスケールと独自の世界観が描かれる本作については、是非、悟空たちが天竺に到達するまで、描き切っていただきたいと願っています。

2020年7月2日

読書状況 読み終わった [2020年7月2日]
カテゴリ コミック・劇画

7月20日に久しぶりに続巻 「西遊妖猿伝 西域編 火焔山の章」が発売されるということですので、読み直しました。
諸星大二郎さんの作品の中でも異例の長編となっていますが、西遊記をベースに大きなスケールと独自の世界観が描かれる本作については、是非、悟空たちが天竺に到達するまで、描き切っていただきたいと願っています。
ただ、ここまで読んだところでは、大唐編の方が悟空の誕生等に込められた作者独自の世界観(闇と光の競合)が色濃く反映されて、そこに大唐帝国建国の李氏3兄弟の争いを絡める等スケールも大きくうまく描けていると思います。
西域編のここからの盛り上がりに期待しています。

2020年7月2日

読書状況 読み終わった [2020年7月2日]
カテゴリ コミック・劇画

故あって、ベトナム関係の本を読んでいます。私のベトナムの知識は、なんといってもベトナム戦争。北爆、ベトコン、枯葉剤、etc。ジェーン・フォンダが高射砲にまたがって北ベトナム軍のヘルメットかぶってポーズとったんだよね。カッコよかったね。(ジェーンは後でごめんなさいしちゃったけどね。)それから、開高健(母校の先輩だわ。そういえば、学生の頃ベトナム留学生の女の子が同学年にいました。経済学部の同学年中女子は彼女のほか1名だけでした。1975年にサイゴンが陥落したら、学校から姿が消えました。今どうしてるんだろう?)。極めつけは、ディア・ハンター。これは、ロバート・デニーロを喰ってしまったクリストファー・ウォーケンの名演技。それから、忘れてはいけないのは、水曜どうでしょう。「原付ベトナム縦断1800キロ」。ガイドのニャンさんが歌う哀愁たっぷりの「ホーチミン師」。本当は「大勝利の喜ばしい日にホーおじさんがいるようだ」というのが正式名称の革命歌だそうです。勇ましく、行進曲風に歌うらしいです。
しかしながら、今のベトナムはこれからの成長が期待される注目の国なんですよね。で、わけあって、勉強中です。
本書はハノイ駐在経験者の経験談の本です。これから、ハノイに駐在される方には、参考になること請け合いです。(と思います。)それ以外の人には、★★(お金と時間がるのなら)。

2020年6月16日

読書状況 読み終わった [2020年6月15日]
カテゴリ 経営

若い江戸町奉行所与力見習いが訳ありの流人を江戸から津軽の三厩まで約1か月かけて護送する旅物語。旅の途中の宿場宿場で起こるイベントを通して、若者が成長していく姿を描くゆうなら『旅もの』。切腹を拒否して流罪となった変な流人はもと大身の旗本。この流人にまつわる不思議さも旅の途中で徐々に明かされていく。まじめで堅物の若者のこの流人に対する見方が、最初の破廉恥罪のうえ切腹を拒否する卑怯者との見方から、旅の途中に起こる様々なイベントを通じて徐々に変わっていく。よくあるパターンといえば、よくあるパターン。映画『幸福の黄色いハンカチ』の武田鉄矢と高倉健ですな。(ちょっと違うか)
若者が成長する物語は読んでいて楽しいし、変な流人の正体を明かす縦軸と宿場ごとの幾つかのイベントの横軸で飽きさせない作者の手腕はさすが手馴れており、飽きさせない。読むに従い、話に入っていけるし、最後の別れの場面は泣かせる。浅田次郎さんさすが。
でも、ちょっと、宿場のイベントでも納得できない話もあるし、なにより、縦軸の流人の破廉恥罪の謎が良く考えれば、納得できない。途中で出会った流人の知り合いが「よくぞ生きてくだされました」と言うが、この流人が切腹を拒否してまで生きることにこだわった理由がいまいち弱いように私は思いました。「法」と「礼」に関係するのかもしれないし、若者が成長するかぎはここだとおもうのですがねぇ?
それでも、最後まで一気に読ませ、ちょっと泣かせる著書はさすがです。★4つにしました。

2020年6月11日

読書状況 読み終わった [2020年6月10日]

『知の巨人』松岡正剛さんを読んでみました。
この人、京都の呉服屋のボンなのね。1944年生まれだから、私より10歳年上。高校時代に横浜に引っ越し。なんと、横浜に行く前には京都の朱雀高校にかよっていた。知る人ぞ知る朱雀高校は私の母校です。そんなわけで、まぁ読んでみました。
本書は、縄文時代から、現代までの日本文化を概観するような内容。著者の過去の著作等からエッセンスをゆきだして並べた内容になっています。著者の深い教養と日本文化に対する一貫した独自の視点は読み取れますが、細切れなのが残念です。これ以外にも著者の本を何冊か買いましたので、これからぼちぼち読んでいきます。
余談ですが、京都寺町二条の三月書房が閉店になります。5月に閉めるとおっしゃってましたので、もうしまっているかも。先代のころから店主のお考えを反映したような品ぞろえの店で、詩や思想の本を揃えておられました。私はガキの頃から親父のお供でよくいきました。ジュンク堂や丸善もいいですが、こういう本屋に私は文化を感じます。なくなるのは本当に残念です。ここに松岡正剛さんの千夜千冊シリーズの文庫が置いてあったので何冊か買いました。また、読んだらご紹介します。

2020年6月8日

読書状況 読み終わった [2020年6月7日]
カテゴリ 日本歴史
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