自家焙煎の第一人者と科学者のタッグが面白い。
スペシャルティコーヒーが出てきてからの「アフター」の思考、知識を、理路整然と説明してくれていて良い。
田口氏が長年の経験と現場の実践で体得した知識で語れば、それを旦部氏が科学的根拠を付して解説する。豆選びから、焙煎、抽出まで、それこそ種子からカップまで、各工程の押さえておくべきロードマップを丁寧に説明してくれている。
日本人が、なぜ深煎りを好むか、“炭火”という言葉に弱いがその実態は?! と言った味わい方、楽しみ方の特徴についても、きっちり根拠に基づいて語っている点が非常に良い。
自分で、ゆっくりコーヒーを点てる日が来たら、改めて各章のチェックポイントを、じっくり反芻しようと思う。好著。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
実用書
- 感想投稿日 : 2021年9月12日
- 読了日 : 2021年9月11日
- 本棚登録日 : 2021年9月1日
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