詩人にして書痴, 岩佐東一郎の懐古的な随筆.
稲垣足穂, 辻潤, 龍胆寺雄らは名のみ登場する. 日夏耿之介, 岡崎清一郎は重要な登場人物だ.
演芸の人とばかり思っていた正岡容が, 日夏耿之介の「奢灞都」 (正確にはその前身である「東方藝術」) 創刊に関わっていたというのは面白い発見だった.
それから60年が経ち, 1985年に生田耕作が第二次「奢灞都」を創刊するのだが, その話はもちろんこの本にはない (この本の原書は1968年刊).
それにしてもウェッジ文庫, こんな微妙に渋すぎる本ばかり出して大丈夫なのかなぁ.
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
1920モダニスト
- 感想投稿日 : 2009年10月10日
- 読了日 : 2009年10月10日
- 本棚登録日 : 2009年10月10日
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