■一切の感情を捨て去り、事実のみを書き連ねてきた“はず”の『悪童日記』。しかしそれはまったくのデタラメ、空想の産物だったということなのか?
だって、『悪童日記』が終わった直後からケツカッチンで『ふたりの証拠』の物語は始まる……にもかかわらず肝心のあの双子の痕跡がどこにも見当たらないではないか!?
■そしてそんなふたつの物語にまたがって散見される奇妙な共通点、そして相違点。あるいは、前作よりも現実的になったとはいえどこか寓話的でイビツさが残る世界観………。
『悪童日記』と『ふたりの証拠』はどんな関係になっているというのか? 全ての答えを知っている筈の主人公リュカは、物語全体を通していったい何を我々に語ろうとしているのか……?
■……などと眉間にしわを寄せながら読んでたら、なんとラストで『悪童日記』を上回る衝撃の展開が! 読者は読み終えてもしばらく茫然自失で身動きが取れなくなる、間違いない!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
外国文学
- 感想投稿日 : 2021年7月23日
- 読了日 : 2021年7月23日
- 本棚登録日 : 2021年7月23日
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