指輪物語 (5) (評論社文庫)

  • 評論社 (1992年7月1日発売)
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本棚登録 : 2012
感想 : 88
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再読中。『二つの塔』に突入。戻ってこないフロドを探すため分散していた指輪一行、アラゴルンは同行していたサムが一人で引き返したことも気づかずフロドを探していたが、オークの喚声とボロミアの角笛を聞いて駆け戻る。そこで見つけたのは瀕死のボロミアと彼に斃されたオークたちの死体。ボロミアはピピンとメリーがオークに攫われたことを言い残して息絶える。レゴラスとギムリも駆けつけ、三人はボロミアの遺体を船で川に流してから、メリーとピピンを攫ったオークを追うことにする。いくつか手掛かりはみつけるものの追跡は難航。

やがてローハンとの国境に達し、そこで三人はローハンの騎士団を率いるエオメルと出会う。エオメルたちはオークを掃討したがホビットの姿は見なかったという。エオメルから馬を借り、三人はさらに追跡を続けファンゴルンの森へ。

一方オークに攫われたピピンとメリー。彼らはフロドを探して走るうちに待ち伏せするオークの群れの中に突っ込んでしまうが、ボロミアが駆けつけ一度は救出される。しかし新手のオークが現れてボロミアが二人を守って斃れ(オークたちはホビットは生け捕りして連れてくるよう、他は殺して構わないと命令されている)連れ去られてしまう。

しかしオークたちは実はアイゼンガルドのサルマンの手下と、モルドールのサウロンの手下とで分裂しており仲間割れの殺し合いを始め、その隙をみてピピンは手掛りを残す。そしてエオメルの一隊がオークに奇襲を仕掛けてきたタイミングを利用して二人は脱走に成功。ファンゴルンの森へ逃げ込む。

ファンゴルンの森で二人はエント(木の巨人)の長老・木の髭と出会い助けてもらう。木の髭は二人から聞いた話をエントの寄り合いで仲間に伝え、サルマンの手下のオークによる木の伐採に腹を立てていたエントたちは、戦う決意を固め、ホビットを連れてアイゼンガルドへ行進を始める。

その頃やはりファンゴルンの森にいたアラゴルン、レゴラス、ギムリの一行は、生きてモリアの奈落から戻ったガンダルフと再会。ガンダルフは鷲の王・風早彦グワイヒアに救われたことなどを語る。


ついに二つの塔に突入。ローハン!エオメル!アロド!(※レゴラスの愛馬)人間の国では私はローハン一押しです。騎馬軍団かっこいい。

映画ではボロミアの死までが『旅の仲間』で、最後のアラゴルンとの会話なども含め映画版のほうがボロミアは魅力的に描かれていたように思いました。映画は号泣だったなあ(涙目)しかし9人の指輪の仲間で戦いの中で命を落とすのはボロミアだけですが、彼が主張していたように指輪の力を善人が利用すれば悪を倒せるのでは…という説が、なぜ無理なのか、どうして、どうしても指輪を捨てなくてはならないのか、を読者に強く印象付けるためにボロミアの死のエピソードは必要だったのでしょうね。

序盤オークの追跡中は、アラゴルンとギムリがくたくたボロボロになっていても相変わらずエルフのレゴラス一人がピンピンしていて、寝るときも目を開けたままだし、陽性というか妖精というか、不思議ちゃん(笑)ホビットはピピンが大活躍。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  ○トールキン
感想投稿日 : 2020年2月14日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年8月8日

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