インターステラー [DVD]

監督 : クリストファー・ノーラン 
出演 : マシュー・マコノヒー  アン・ハサウェイ  ジェシカ・チャステイン  エレン・バースティン  マイケル・ケイン 
  • ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
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感想 : 118
4

INTERSTELLAR
2014年 アメリカ 169分
監督:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー/アン・ハサウェイ/ジェシカ・チャステイン/マット・デイモン/マッケンジー・フォイ/ティモシー・シャラメ
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=4366/

近未来の荒廃した地球。雨は降らず、砂嵐が吹き荒れる。農作物は疫病にやられ、人類は徐々に食料を失いつつある。元パイロットでエンジニアだったジョセフ・クーパー(マシュー・マコノヒー)は今は農業を営んでいる。妻は亡くなり、義父と、息子トム(ティモシー・シャラメ)娘マーフ(マッケンジー・フォイ)との生活。しかしマーフの部屋で本棚の本が勝手に落ちるなどのポルターガイストじみた現象が起こり、やがてその暗示に導かれたクーパーは、政府がひた隠していたNASAの施設に辿り着いてしまい…。

ご存知名作SFを今更。科学的知識の部分はちょっと難しいながら、人間の心理、家族愛などをふんだんに盛り込んであるので、3時間弱飽きずに惹きこまれたまま見れました。

平たく言うと、地球滅亡の危機に、人類が移住できる惑星を探しに主人公たちが旅立つ物語。それまでにすでに12人宇宙へ派遣されており、そのうち3人が辿りついた居住可能と思われる惑星から信号を返してきている。子供たちの未来を守るため宇宙へ旅立ったクーパー、科学者のアメリア( アン・ハサウェイ)らのチームは、その三人の所在惑星を順番に追っていく。

最初の惑星は、海はあるが人は住めず、先行した宇宙飛行士もすでに死んでいる。大波に襲われて仲間の一人が失われるのみならず、ここで手間取ったために、地球時間で23年分の時間が経過してしまう。難しいことは私にはわからないけど、いわゆる「ウラシマ効果」というやつで、時間の経過が地球とは違うわけですね。地球から送られてくるビデオレター、幼かった子供たちは、当然もう大人になっている。必ず生きて帰ると娘に約束したクーパーは辛い。

次の惑星ではマン博士(マット・デイモン)がコールドスリープで生存していたが、こいつがとんだ嘘つき野郎だったため、ここでも波乱が巻き起こる。このマン博士の所業はほんとにムカついた!惑星にたった一人残される孤独なマット・デイモン…『オデッセイ』はこの映画の直後の作品ですね。ちなみに成長したマーフを演じるジェシカ・チャステインも『オデッセイ』に出演していますね。面白い。

そしてついに生存者はクーパーとアンの二人のみとなり、さらにアンの父ブランド博士(マイケル・ケイン)がついていたある嘘もわかり、二人は窮地に。残る最後のひとつの惑星に先行したエドマンズはアンの恋人。クーパーはアンをそこへ向かわせ、自身は犠牲となってブラックホールに飲みこまれるが…。

このあと序盤の、マーフの部屋で起こったポルターガイスト現象の謎がついに解明される。五次元の世界から、過去の自分とマーフにメッセージを送り続けるクーパー。ブラント博士のもとで修行して立派な科学者に成長していたマーフはついに父からのメッセージを解明し…!

SF的な理論はわからないけど、父と娘の愛に感動。全編通して、人類愛(個人よりも種の存続を優先する)と、個人の家族愛(クーパーの娘への愛、アンの恋人への愛)が対比されており、一見崇高なような人類愛を唱えるマン博士がクソ野郎だったり、ブラント博士が嘘をついていたりして、結論としては、身近な人への個人的な愛が結局人類愛に繋がり世界を救うという構成。

個人的なみどころは、子役時代のトムとマーフの可愛さ!大人になるとヒゲもじゃケイシー・アフレックになってしまうけど、少年時代のトムを演じるのはまだ当時10代のティモシー・シャラメ。(ただこのトム、大人になるとなんか頑固親父になってしまったのが残念。クーパーは娘のマーフばかり頼るので大人トムは可哀想)幼いマーフを演じるマッケンジー・フォイは数年後に『くるみ割り人形と秘密の王国』でクララを演じていましたがとんでもない美少女でびっくりしたので、将来が楽しみ。

終盤、父親より老いたマーフのもとに、クーパーが帰ってくる場面は泣けました。突飛な役の多いイメージのマシュー・マコノヒーの抑えた演技も良かった。さすがの名作。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  アメリカ映画 他
感想投稿日 : 2020年12月13日
読了日 : 2020年12月13日
本棚登録日 : 2020年12月13日

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