よろづ春夏冬中 (文春文庫 な 44-4)

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年10月10日発売)
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本棚登録 : 1264
感想 : 142
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表紙とタイトルが素敵。

長野さんの作品はとてもきれいな言葉、単語が使われているという印象があります。
一方で「少年アリス」等、独特な世界感に入り込むのに時間がかかり読みにくかったようなイメージだったのですが、「よろづ春夏冬中」は短編で現代風のお話ということもあり、おもしろく読みやすかったです。

どのお話も不思議な雰囲気で、きつねにつままれたような感じになります。
男性同士の恋愛がベースのお話が多かったですが、お話によっては思わずきゅんとしてしまいます…
「海辺の休日」「花のもとにて」「アパートの鍵」が特に好きです。

魂や夢がからんでいるお話は少し怖くて、?となることも多かったです。
「雨師」のその後のお話「あめふらし」も読んでみたいし、これを機に昔の長野作品にも再挑戦したいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 短編集/連作短編
感想投稿日 : 2014年4月25日
読了日 : 2014年4月22日
本棚登録日 : 2014年4月3日

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