よろづ春夏冬(あきない)中 (文春文庫)

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著者 : 長野まゆみ
  • 文藝春秋 (2007年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167717469

よろづ春夏冬(あきない)中 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 表紙とタイトルが素敵。

    長野さんの作品はとてもきれいな言葉、単語が使われているという印象があります。
    一方で「少年アリス」等、独特な世界感に入り込むのに時間がかかり読みにくかったようなイメージだったのですが、「よろづ春夏冬中」は短編で現代風のお話ということもあり、おもしろく読みやすかったです。

    どのお話も不思議な雰囲気で、きつねにつままれたような感じになります。
    男性同士の恋愛がベースのお話が多かったですが、お話によっては思わずきゅんとしてしまいます…
    「海辺の休日」「花のもとにて」「アパートの鍵」が特に好きです。

    魂や夢がからんでいるお話は少し怖くて、?となることも多かったです。
    「雨師」のその後のお話「あめふらし」も読んでみたいし、これを機に昔の長野作品にも再挑戦したいと思います。

  • 少しはっとさせられたり、くすっと笑えたり、不思議だったり…ちょっとした「面白さ」が一編一編に詰まっていてすごく好き。本当に、どれも良かった。花のもとにてには少し涙腺を刺激された。

  • 突然のホモ展開にビビる

  • 14の短編集。
    冒頭から2話が世にも奇妙な物語的な展開なので、そういうくくりかと思えば、ごくふつうの日常を描いたものも何編かあった。

    どれも粒ぞろいである。
    短い話だからこそ続きが読みたくなる。
    とても意味深で、想像力の広がる話を書く人だなあとしみじみした。
    才気をひけらかすでない品と知性のある文章の上に、
    物語に風情があることは秀逸なタイトルからも察知される、
    『よろづ春夏冬<あきない>』。

  • 言葉から色気が匂い立ちます。読み終わった後はほわーっと顔が火照りました。

  • 短編集。1つ目を読んだ時は普通の話かと思ったが、2つ目からはやはり長野まゆみの世界観だった。
    一つ一つが短いので、すぐに読める。この人の書くお話は、普通には起こり得ない話でも、実際にある話のように読めるのが不思議。

  • 表題作があるのかと思ったのですが、そうではなくて全体の雰囲気からの総題名って感じでしょうか。この作者にしては珍しく、関連があるのか無いのかというか。
    生物研究部の教師とその唯一の部員である男子生徒の話が好きです。豪胆な美人が最高でした。

  • 短編なのでさらさらと、空いた時間に読めました。

    最近長野さんの年齢を知ったのですが、年齢を感じさせない"きゅん"がいっぱい詰まっていました。
    不思議な世界観はやはり彼女らしく、霞がかっていて妖しい。綺麗。

    「花のもとにて」では雨月物語の「菊花の約」を彷彿とさせました。
    私は好きな世界です○

  • 「海辺の休日」、「待ちきれない」、「空耳」の登場人物がひたすらかわいいです…!

  • 初期の兎に角フワフワして絆とか心の繋がりを書き綴っていた作風とも、がっつり男性同士の行為を描写し読者を選別してきた中期とも違う作品。
    読みやすさの中に彼女の作品らしく性行為を連想させる描写は弱いものの描写されているが、初期のフワフワしたこの世ともあの世ともつかない曖昧な世界観と、耽美的な描写。ハマる人はとことんハマるだろうなあ。
    重たいラストがないので気がつくと手にとってしまうことの多い短編集。
    これを読むと、あめふらしが読みたくなる。

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